『La-La』

     P6より


「なに警戒してんの準太」
 持っていた雑誌を無造作にテーブルに投げて、島崎が可笑しそうに喉を鳴らした。
「…別に、ロッカーくらいって思っただけです」
 図星を指されて染まってしまった頬が悔しくて無愛想に応えると、島崎はますます可笑しそうに目を細めて準太を見つめた。
「そう言うけどな、勝手に開けたりして見たらマズイものとかあったら悪いだろ?」
「まずいものって?」
「エロ本とか」
「慎吾さんと一緒にしないで下さい」
 憮然として言い捨てると、心外だな、と笑いながら彼は組んでいた足を解いた。
「他には、そうだな…」
 呟きながら、ふいに島崎がテーブルに肘をついて身を乗り出してきた。近付いた体温に息を詰めた準太の瞳を覗いて、唇に浮かべた笑みをするりと意味深なものに変える。
「俺宛ての、ラブレターとか」
 ゆったりと告げられた言葉が一瞬遅れて脳に届き、鼓動を弾いた。
「バ…ッ」
「はいはい高瀬くん先輩にバカとか言わないよーにね」
 せっかく引いた熱がまたもや頬に上がってしまい、羞恥と悔しさに頭の中がクラクラと揺れる。
 悪い冗談だ。